2019年6月10日 (月)

水町女流1級インタビュー

初の本戦入りを決めた水町女流1級にインタビューを行いました。

―今日の将棋を振り返って。勝ちだと思ったのは?

水町 簡単な、いい手(61手目▲8六同飛に代えて▲8五歩)が読めていなかったのがいちばんショックでした。(85手目)▲7四桂△7三玉に▲8五歩と合わせたところでは自玉が寄りそうになく、ちゃんとやれば大丈夫かもしれないと漠然と思っていましたが、簡単ではないので、終盤が弱いなと思っていました。本当に確信したのは最後の最後、(100手目)△7三同金ですかね。△7三同桂ならよく分かっていませんでした。

―今日は持ち時間が3時間もありました。そうした将棋については?

水町 確か、1回だけあった(本棋戦第7期二次予選、室田伊緒女流二段戦)のですが、時間が足りなかった記憶があります。使いきって、なおも秒読みがずっと続いて。1ヵ所に集中してどばっと使ってしまうタイプなので、長いとありがたいですが、逆に迷いの要素が増えて「こっちのほうがいいんじゃないか」で間違ってしまうことも多いので、どちらがいいということはありませんね。苦ではありません。すごく楽しいと思っています。

Mizumachi10_2 (笑顔でインタビューに応じる)

―初の本戦入りとなりました。意気込みを

水町 アマチュアの頃からリコー杯に出場させていただいて、なかなか壁が厚かったです。さっきの将棋は反省点が多いので、一局一局、いい内容の将棋を指したい。皆さんに見ていただいたときに恥ずかしくない将棋を指せればと思います。

―ファンに向けて一言

水町 この前、プロになってちょうど1年がたちました。対局にはまだまだ慣れませんし、イベントに出させていただいたときもあまり働けていないというか、周りの方々に優しくしていただいてばかりです。自分の棋力もそうですし、いろいろ上達していかなければいけないなと思います。これからも温かく、「生ぬるく」見守っていただければうれしいです。

Mizumachi12_2 (インタビュー終了後にもう1枚)

以上で本局の中継を終わります。ご観戦くださいましてありがとうございました。