2018年8月27日 (月)

Joryu_ouza20180827010156図は15時30分の局面。
岩根女流三段は△9五歩▲同歩△9七歩▲同玉と先手陣を乱してから△6五歩と押さえました。端の味付けはかなり積極的な構想で、成立するかどうかギリギリと見られています。図の△6五歩に先手がどうするかもポイントで、大人しく金を引いておくか、▲5五金や▲4五桂も考えられるようです。

Img_9449 端の突き捨てから積極的に攻勢に出た岩根女流三段。

Img_9443 清水女流六段の対応も注目されるところ。

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12時、この局面で清水女流六段が5分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲清水33分、△岩根1時間11分。昼食の注文はどちらもありません。対局は12時40分に再開します。

Imgp9951 昼食休憩中の対局室では、岩根女流三段が考えていた。

※この記事の写真は、リコーイメージング株式会社のPENTAX K-3 で撮影しました。

Img_9397_2 9時54分頃、両者がほぼ同時に対局室に到着した。

Img_9411 清水市代女流六段。

Img_9419 岩根忍女流三段。

Img_9423 振り駒の結果は「歩」が4枚で清水女流六段に先手番に決まった。

Img_9426 定刻の10時に対局開始。

Img_9431 清水女流六段の初手は▲2六歩。

Img_9434 岩根女流三段は△3四歩と応じた。

Img_9437 序盤戦は早いペースで進んでいる。

Joryu_ouza20180827010124図は10時20分頃の局面。後手の三間飛車に、先手は左美濃で対抗しています。

第8期リコー杯女流王座戦は、いよいよ準決勝が行われます。本局は清水市代女流六段-岩根忍女流三段戦が行われます。対局は東京・将棋会館にて10時開始。持ち時間は各3時間、先後は振り駒で決定します。

中継は八雲が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

2018年8月22日 (水)

91 (勝った岩根女流三段。本局は意欲的な仕掛けから局面をリードした。終盤は入玉模様で粘る後手の指し手に手を焼いたが、秒読みの中での冷静な指し回しが光った)

92 (敗れた室田女流二段。粘り強い指し回しで混沌とした局面に持ち込んだがあと一歩、足りていなかったようだ。2期連続でのベスト4進出はならなかった)

93 (駒の動かない感想戦。棋士同士では少なからず見られる光景である。頭の中の将棋盤が、それを可能にしている)

8
東京・将棋会館で行われていた▲岩根-△室田戦は18時2分、141手までで岩根女流三段の勝ちとなりました。消費時間はともに2時間59分、△室田2時間59分。
勝った岩根女流三段はベスト4に進出。次戦で清水市代女流六段と対戦します。


81_3 (感想戦は短時間、口頭のみで振り返られた)

6

午後に入ってから先手が猛攻を浴びせていましたが、飛車を取り合って先手の攻めが一段落したのが図の局面。室田女流二段はここで△8八飛と打ち、攻め合いを目指しました。
局面を整理すると、駒割りは後手の桂得。その代わりに、玉形が安定していることと馬を作っていることが先手の主張です。この一連のやり取りはどちらが得をしたのでしょうか。

61 (室田女流二段)

※Photoes with PENTAX K-3

5

12時40分、対局が再開されました。
岩根女流三段は再開後もさらに3分考え、▲9五歩と指しました。35手目▲8四歩は飛車先の歩を交換するための突き捨てでしたが、▲9五歩は開戦の合図といえるでしょう。本格的な戦いが始まりそうです。

51 (再開直後の銀沙。このあと岩根はほどなくして▲9五歩を着手した)

52 (岩根女流三段)

※Photoes with PENTAX K-3