2018年6月11日 (月)

村田女流二段への勝利者インタビュー

村田女流二段

── 本日の一局を振り返って。

村田 谷口さんは、いろんな戦法を指しこなすので、どのような戦型になるか分からなかったのですが、3手目▲1六歩で、こちらの穴熊を尋ねられたので、今回は△1四歩と受けて本譜の作戦を選ぼうと思いました。途中は探り探りで時間を使いながら攻めていたのですが、昼食休憩(41手目▲5九角)の局面は、かなり難しいと感じていました。ゆっくりしていると相手の形がよくなるので△2四歩(42手目)と反発して、そこからはこちらが攻める展開になりましたが、切れたら負けだなと思って指していました。本譜△1九角成▲同玉△1七桂成のあとの△4五香(72手目)が見えて、最後はなんとか攻めが通ったかなと思います。

── 本局の勝利で、初の本戦進出です。

村田 逆転負けで悔しい思いをすることも多かったので、ようやく抜けることができたという思いです。まだ本戦で誰と当たるか分かりませんが、一局一局を大事に、自分らしい将棋が指せたらと思います。

── 現在、女流棋士会の副会長としても頑張っておられますが、将棋ファンの皆さまにメッセージを。

村田 4月までビギナーズセミナーのレギュラー講師をやらせていただいたのですが、藤井(聡太七段)先生の話題性もあってか、女性の方が増えた印象です。女性が増えるとさらに女性が入りやすくなりますし、より活性化が生まれるので、すごく嬉しく思っています。インターネット中継を通して、もっと女流棋士の将棋を注目してもらえるように、そしていままで見てくださっていた方にもより楽しんでもらえるように、これからも頑張りたいと思います。

村田女流二段


以上で本日の中継を終了いたします。次回の中継は明日6月12日(火)、上田初美女流四段-磯谷祐維奨励会員戦をお送りします。本日はご観戦ありがとうございました。