2011年8月18日 (木)

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終局は16時41分。消費時間は▲岩根2時間59分、△加藤1時間54分。

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(最終手、△2七銀を着手する加藤奨励会2級)

準決勝のカードが決定。清水市代女流六段-中村真梨花女流二段戦
・伊藤沙恵奨励会2級-加藤桃子奨励会2級戦。準決勝の2局は9月21
日(水)10時より行われる。五番勝負進出を決めるのは誰なのか。準
決勝も本サイトでぜひお楽しみ下さい。本日はご観戦ありがとうございま
した。

(吟)

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――  一局を振り返っていただきます。よさを感じたのはどの辺りの局面でしょうか?

加藤 岩根さんの▲3七桂(51手目)と跳ねた手は、3筋の位と相性が悪いと思いました。
    このキズが大きいので、指せると感じました。

―― 作戦的にはいかがでしたか。

加藤 実はこの形、兄弟子(永瀬拓矢四段)と何十番も指している形なんです。それで▲8
    九飛と回る形は「先手の得が生きない」と学んでいたので、自信を持って指せました。

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―― 勝ちを意識した局面はどこでしょうか。

加藤 最終盤になってしまうんですが、△4八と(88手目)です。それまでは若干いいかなと
    思って指していました。やっぱり玉が薄いので、間違えると危ないなと思っていました。

―― これで準決勝に進出です。相手は同じ奨励会員の伊藤沙恵2級ですが。

加藤 そうですね。一番のライバルと指せてうれしいです。伊藤さんは奨励会での調子がい
    いので、おそらく次指すときには伊藤1級になっていると思うのですが、自分も調子を
    整えていきたいですね。勝ちたいです。

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(文記者のインタビューにハニカミながら慎重に答える加藤奨励会2級)

(聞き手・文、写真・吟)

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図の△2七銀を見て岩根女流二段が投了を告げた。先手は持駒に金がないため、△2八金と△3八金の2つの詰みが受からない。▲3九銀(打)では3九の地点が埋まるので、△1七桂▲同香△1八金で詰む。加藤2級は準決勝で伊藤沙恵2級と対戦する。

(文)